手汗の量が多すぎたり、急に手汗が出てしまう場合、それはあなたの交感神経の働きがおかしくなってしまっていることが考えられます。
私達の体がもっている汗をかく機能は
- 温熱性発汗
- 精神性発汗
- 味覚性発汗
の3つ。
しかし、手汗をひどくかいてしまうあなたは3つの発汗機能のうち、精神性発汗の機能がおかしくなっている可能性があります。
また、手汗が異常に出てしまう裏に病が隠れている可能性があります。
手汗の原因について、ここでは紹介していきます。
発汗機能が乱れる原因
手汗に限らず、私達の体の発汗機能が乱れる原因には自律神経やホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
ですが、そんな自律神経が乱れたりホルモンバランスが崩れること自体にも原因が存在します。
そのため「手汗が止まらない」「急に手汗が出るようになった」というあなたは、自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れる何かがあることで手汗に悩まされている可能性があるのです。
「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスが崩れ」は生活習慣の乱れが原因で起きることが多くあります。
生活習慣の乱れが手汗の原因になることについて詳しく紹介しているページがありますのであなたの生活を思い返して、当てはまる項目をタップしてください。
自律神経の乱れで手汗が止まらなくなる理由
私達の汗腺は自律神経の一つ「交感神経」が働くことによって発汗が促されます。
※「副交感神経」は身体や心をリラックスさせる作用があるため、発汗に影響しません。
通常、自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを保ってうまく切り替えをすることで私達の体の機能を正常に保っています。
しかし、手汗が止まらないあなたは交感神経が働きっぱなしになっていることで手汗が止まらなくなっているのが考えられるのです。
ですが、交感神経が働いて発汗するにしても手だけに集中して発汗が行われるというのもおかしな話です。
これは、手以外の汗腺の働きが弱っていたり、手の汗腺が交感神経から出るすこしの刺激に異常に反応してしまっていることが原因として考えられます。
ホルモンバランスが崩れることで手汗が止まらない理由
ホルモンバランスが崩れることで自律神経を乱し、手汗が止まらなくなってしまっている可能性があります。
特に女性に当てはまることですが、女性は閉経を迎えるまでホルモンバランスが一定になることはありません。
また、更年期障害の症状の一つである冷えのぼせ(汗が止まらない)からもわかるように、ホルモンバランスが崩れることによって、大量に発汗してしまうこともあるのです。
これは、ホルモンなどの内分泌系の指令を担っている脳の視床下部という部分が自律神経の指令も行っていることが関係しています。
参考:https://www-sdc.med.nagasaki-u.ac.jp/genetech/genkenbunshi/pdf/H25.7.17.pdf
視床下部がホルモンの調整と自律神経の調整を行っているのであれば、ホルモンバランスが乱れることで自律神経になにかしらの異常が発生し、手汗が止まらなくなってしまっていることが考えられるのです。
原因を取り除いても手汗が止まらない場合
質の良い睡眠をとり、栄養バランスの取れた食事をとり、ストレスを発散し、適度に運動をしても手汗が止まらないというあなたは、手掌多汗症(しゅしょう多汗症)という病気の可能性があります。
通常、自律神経やホルモンバランスを整えた生活を送ることで手汗の原因を取り除くことができます。
ですが、稀に自律神経、ホルモンバランスが乱れるような生活をしていないのに手汗が止まらない方もいます。
また、何かしらの病気を患っていることで病気の症状の一つとして手汗の症状が出ていることも考えられます。
そんなときは一度病院で診察を受けてください。
もしかしたら褐色細胞腫やバセドウ病、閉経前後だったら更年期障害が原因で手汗が止まらなくなっているのかもしれません。
手汗以外にも体に気になる症状がある場合はすぐに病院に行ってください。
もしかしたら早急な治療が必要になる病気かもしれません。
手汗以外に気になることがなく、手の汗腺が交感神経に異常に反応してしまっている場合、交感神経の刺激を遮断するような治療を受けたり汗腺に蓋をする薬(手汗クリームとほぼ変わらない)を処方してもらうこともできます。
手汗以外の症状は特になく、病院に行くのが面倒・時間がないというあなたは自分でできるところまでやって、ダメだったらお医者さんに診察してもらいましょう。”
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