制汗効果があり、手汗や脇汗といった汗の悩みに効果的だといわれるミョウバン水。
しかし、一方ではミョウバン水では汗を止める効果は期待できないといううわさも。。。
このページでは、ミョウバン水が手汗に効かないといわれる理由を、ミョウバン水の効果から解析していきます。
もくじ
ミョウバン水の効果
ミョウバン水は、ミョウバンの収れん作用を利用して汗腺の出口を締めることで制汗効果を発揮します。
収れん作用とは、たんぱく質を変性させることで体の組織を引き締める作用のことで、ミョウバン水が汗を止めるのに効果的といわれるのは、この収れん作用があるからです。
また、ミョウバンには殺菌・抗菌作用があるため、制汗だけでなく汗による臭いを防ぐ効果もあります。
ミョウバン水は制汗効果が薄い
制汗剤という概念が生まれるはるか昔から制汗剤として使われてきたミョウバン。
ですがミョウバン水での手汗を止める効果は、現在販売されている制汗剤よりも制汗効果が低いといえるのです。
それは、ミョウバン水による制汗効果は「収れん作用によるものだけ」だからです。
現在販売されている制汗剤には収れん作用のほかにも汗腺に蓋をする成分などが含まれています。
これにより、ミョウバン水よりもはるかに高い制汗力を生み出しているのです。
手のひらは汗腺が多い部分のひとつなので、ミョウバン水による手汗対策は得策だとは言えません。
手汗を止めたいのであれば、ミョウバン水よりも手汗対策専用の制汗剤を使用するのがおすすめです。
ミョウバン水の作り方
ミョウバン水の作り方はすごく簡単。
ですが、その前にミョウバン水を作るために用意しなければいけないものを確認しておきましょう。
用意するもの
- 焼きミョウバン
- ペットボトル
- 霧吹きやミストスプレー
これだけあればミョウバン水が作れます。
ミョウバン水を作る手順
ミョウバン水を作るときには、最初にミョウバン水の原液を作る必要があります。
汗を止めるために使用するミョウバン水は、原液を希釈したものとなるので、原液をそのまま吹きかけたりしないようにしてください。
焼きミョウバンの量に合わせた容量のペットボトルを用意する
ミョウバン水はスーパーや薬局、100均などで販売しています。
意外とどこでも売ってるんですよね。
でも焼きミョウバンのグラム数がバラバラなこともあるので、焼きミョウバンのグラム数が
- 30g⇒1Lペットボトル
- 50g⇒1.5Lペットボトル
- 60g⇒2Lペットボトル
といった具合で希釈するようにしてください。
基本となる希釈濃度は水150mlに対して焼きミョウバン5gです。
焼きミョウバンと水をペットボトルに入れる
ペットボトルの容量に合わせた焼きミョウバンをペットボトルに入れます。
この時、漏斗(ろうと・じょうご)があるとこぼれすに済むので用意しておくといいでしょう。
なければ新聞紙を丸めて漏斗がわりにするのもおすすめです。
よく振って1日置いて原液の完成
ペットボトルに焼きミョウバンと水を入れたら、ミョウバンを溶かすためによく振ってください。
この時、ミョウバンが完全に溶けきることはありません。
ペットボトル内にミョウバンが見えて、溶けていないように感じるかもしれませんが、1日置くと透き通ったミョウバン水の原液の完成です。
霧吹きやミストスプレー容器に入れて希釈する
原液が完成したら後は手に吹きかけるための容器に希釈して入れるだけ。
ミョウバン水は基本的に10倍以上薄めて使用してください。
肌に突っ張りを感じたり、ピリピリと異常を感じるようでしたら濃度を薄めて使用しくださいね。
ミョウバン水の保存方法
ミョウバン水はぱっと見水のように透き通っていますので、誤って飲んでしまう恐れがあります。
そのため、ミョウバン水の原液の容器や希釈したミョウバン水の容器にはミョウバン水とわかるようにマジックで「ミョウバン水」と書いておくのがおすすめです。
ラベルを張るのも一つの手です。
希釈したミョウバン水は冷蔵庫で保存して約1週間ほど使用できます。
原液は冷蔵庫で保管しなくても数年は大丈夫です。
重度の手汗にミョウバン水はあまり効かない
ミョウバン水は制汗効果や消臭効果があるアイテムとして今でも利用されています。
ですが、ミョウバン水では重度の手汗を止めることは難しいといえます。
手汗レベルが1の方であればミョウバン水での対策でも手汗を止めることができるかもしれませんが、レベル2以上の方はあまり期待しないほうがよさそうです。
レベル2以上の方は、手汗を止める制汗剤や病院での治療を検討するようにしてください。
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