我が子が手汗で悩んでいる。
そんな事実を知ってしまったらどうにかしてあげたいですよね。
近年「手掌多汗症」を訴えるお子さんが増えています。
手汗がひどいといじめの原因にもなりますし、なによりお子さん自身が自分に自信を持てなくなる原因にもなってしまいます。
お子さんの手汗の原因をご両親が理解することで適切な対策を行うことは可能です。
1日でも早くお子さんの手汗の悩みをなくしてあげれるよう、このページでは子供の手汗についてまとめています。
もくじ
小学生や中学生の手汗の原因
人間の汗をかく機能には
- 温熱性発汗
- 精神性発汗
- 味覚性発汗
の3つの機能があります。
子どもの手汗は、主に精神性発汗が原因で発生していると考えられます。
精神性発汗というのは緊張や不安などからストレスを感じたときに汗が出る症状のこと。
よく「多感な時期の子供」と言いますよね。
多感な時期の子供だからこそ不安や緊張を抱えてストレスを抱え込み、手汗が止まらない原因を作ってしまうことがあるのです。
子供の手掌多汗症はは原発性がほとんど
手汗に限らず、脇や顔などの一部分に汗が多量に出る症状のことを多汗症といいます。
多汗症の症状は
- 原発性多汗症
- 続発性多汗症
の2種類に分類され、子供の手掌多汗症はほとんど原発性多汗症に当てはまります。
原発性多汗症は体に起きている他の症状の影響を受けずになる多汗症のこと。
そして続発性多汗症は病気や薬の副作用など、体に起きている何かしらの症状の影響で起きる多汗症のことを指します。
子供の手汗に病気が関係している事はほとんどなく、高い確率で原発性多汗症で手汗が出るようになっていると考えられます。
病気などが原因でないことが多いので、手汗のみに対する対策に集中できるのが幸いな点といえますね。
また、根拠は薄いですが、子供の手汗は遺伝の関係もあると考えられています。
子供の手汗は遺伝?
ひどい手汗、つまり手掌多汗症の原因はまだ確固たる原因が見つかっていません。
そのため、原因の一つとして遺伝の可能性があると考えられる場合もあります。
これは、公益社団法人日本皮膚科学会がHPで公表している内容となりますが
海外では多汗症患者で60~65%に家族内に同じような症状の人がいた(家族内発症)との報告や遺伝形式が常染色体優性遺伝が疑われるとの報告があります。
またわれわれの施設を受診された410人の患者さんのうち147例(36%)に家族内発症がみられたことから、遺伝する可能性がありますが、現在多施設で原因遺伝子の検索を行っております。
という遺伝の可能性が考えられるという見解も出されています。
もしご両親や親等の近い親戚に多汗症の方がいるのであれば、多汗症の症状が手に現れる形で遺伝してしまったことも考えられるのです。
小学生・中学生の手汗対策
お子さんの手汗を治してあげたい。
そう考えているご両親には残念な話になるかもしれませんが、手汗を根治させる手術による治療は基本的に中学生以上にならないと受けることができません。
ですが、その他の方法を使用して手汗の対策や治療を行うことはできます。
小学生・中学生以上の子供の手汗治療についてそれぞれまとめましたので参考にしてください。
小学生の手汗対策
小学生の手汗には、基本的に制汗剤を利用した手汗を抑える対策を行います。
小学生の体はまだまだ未発達なので、手汗を根治させる手術治療(ETS手術)を受けるのが難しい状態です。
手掌多汗症の手術実績が豊富なおだクリニック日帰り手術外科でも、基本的に中学生以上の子供から手汗の手術を行っていると明言しています。
しかし、手汗の治療方法は手術だけではなく、交感神経の働きを抑える薬や、制汗効果の高い薬を塗ることで手汗を抑える治療を受けることもできます。
ですが、交感神経を抑える薬は精神薬となるのでお子さんの体に負担をかける可能性も。
また、塗るタイプの薬は刺激が強いので皮膚に敏感なお子さんの肌に使用するのもあまりおすすめできません。
そのため、小学生のお子さんの手汗対策としておすすめしたいのは手汗専用の薬ではない制汗剤を使う方法です。
薬ではない制汗剤は肌への刺激が弱いのに高い制汗力を持っていますので、お子さんの敏感な肌にも安心して使用することができます。
特におすすめなのは
- テサラン
- ファリネ
- フレナーラ
の3つの制汗剤です。
以下それぞれの手汗用制汗剤を簡単に紹介していきます。
その他の制汗剤はこちらのページで紹介しています。
中学生以上の手汗治療
中学生以上の年齢になると、手汗を根治するための手術を受けることができるので、手汗を完全になくすことが可能です。
ですが、手汗を止める手術には高いリスクが伴います。
それは、手汗を止めた分だけほかの部位から出る汗の量が増える(代償性発汗)というもの。
代償性発汗は手術前にどこの部位にどれだけ汗が増えるのかを予測することができません。
その為、手術を受ける前に治療の副作用があることを理解しておく必要があります。
手術以外の方法
手術以外の治療法でというのであれば投薬治療や汗を止める塗るタイプの薬を使用した治療を受けることもできます。
薬で交感神経の働きを抑えるので投薬による治療もとても効果的な治療ですが、薬である以上飲み続けないと交感神経の働きを抑えることができないことは覚えておきましょう。
また、塗るタイプの薬を使用すると肌にかゆみやかぶれが出る恐れがありますので、そちらも理解しておきましょう。
病院で治療を受ける方が確実に手汗を止めることができますが、まずは自分でできる対策を試してからでも遅くはないといえます。
手汗を止める制汗剤についてはこちらのページで紹介しています。
子どもにおすすめの手汗クリーム
ここからは子供の手汗対策に役立てたい手汗クリームについて紹介をします。
肌に優しく、子供の弱い肌でも強力に汗を止めてくれるクリームを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
テサラン
手汗用制汗剤の中でも特に人気のテサラン。
肌に優しい成分でできていますので、お子様の手汗に使用するのも推奨している制汗クリームです。
他の制汗剤とは異なり、手ごろな価格での単品購入が可能です。
まずはお試しで。
という親御さんにおすすめしたい手汗用制汗剤です。
ファリネ
パウダータイプの手汗用制汗剤です。
サラサラとした使用感でベビーパウダーのような感覚で使用できます。
肌に優しく作られているのに有効成分でしっかりと手汗をブロックしてくれます。
学校などに持ち込むのが少し難しい形状の制汗剤ではありますが、制汗力は抜群です。
フレナーラ
フレナーラも手汗を止める制汗剤として人気のクリームです。
このクリームも肌に優しい成分でできているので、お子様に使用するのも問題ありません。
ですが、単品購入をすると価格が高くなるのと、定期購入をしたら購入回数の縛りがあるのでその点ではおすすめできません。
手汗を止める期待度はとても高いのですが、価格がネックな制汗剤です。
手汗クリームで子どもの手汗は対策できます
お子さんの手汗は今後の人生にかかわる場合もあります。
そのため、一刻も早く手汗を止めてあげたいと思うこともあるでしょう。
ですが、病院に行くということで自分が病気なんだとお子さんが不安になってしまうこともあります。
また、手汗の治療にはお金もお子さんの体への負担がかかる場合もあります。
まだまだ原因の解明がされていない手汗ですが、病院での治療を受けなくてもとれる対策が近年増えてきました。
病院で治療を受ける前に、まず手汗を止めるクリーム(制汗剤)やサプリメントの使用を検討してみてはどうでしょう?
それで手汗が止まるなら良し。
止まらないなら病院へ行く。
普段は学校もあるはずなので病院への受診もなかなか難しいはずです。
できることから始めて、最後の手段として病院で治療を受けるという形をとる方が、お父さん・お母さんはもとより、お子さんの負担にならないはずです。
一刻も早く手汗を止めたいのであれば、まずは手汗クリームを試してみるのがおすすめです。
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